とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は大万吉豚

大万吉豚、だいまんきちぶたと言う。
名前は石田三成の大一大万大吉に由来するという。
いかにも吉が訪れそうな縁起が良い印象で、名前の響きも良い。

マスターはこの豚を視察している。
その直後からマスターはこの豚の良さをお客さんに伝えてきた。
マスターは自信を持って提供する豚なので、旨いに違いない。
私は気を引き締めてとんかつを食べる…

この赤身は一体なんだろうか?!
旨味が濃いだけではない。
深みのある旨味に驚く。
舌の味蕾1つ1つがじっくり押される感じなのだ。
この旨さで悦に入る。

脂身もすばらしい。
ややクセのあるまろやかな香りが口いっぱいに広がる。
そして良く融け、口に入れるとすぐになくなる。

すばらしい…
この豚は私が愛すべき豚だ。

テーブルに置かれたこの豚を紹介するリーフレットを見る。
一般の飼育に比べて、大万吉豚は3倍の広さと2倍の手間で育てられる。
生産者は豚の自然な成長を補助するだけで、無理に育てないという。
これが深みのある旨味の理由だろう。

豚には豚が歩む時間がある。
自然の摂理に合わせた飼育を実践する中馬飼料さんに尊敬の念を抱く。
そしてこの豚を見つけた"豚の伝道師"であるマスターに感謝だ。
2,350円、今日もごちそうさまでした。

大万吉豚

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→しっかり
メモ
豚の時間に合わせた飼育でこんなに旨い。
2016/01/22 22:49
タグ