とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は阿波の金時豚(18回目)

私はこの豚を私の豚として溺愛する。
先週からそわそわして今日を待った。

常連さんとともに店に入るや否や、マスターは肉を私たちに見せる。
ローズ色の赤身に白色の脂身が映える。
これがマスターによってとんかつという魅惑の食べ物になる。
それまでマスターと常連さんの話に耳を傾けて待つ。

するとマスターのお子さんが帰って来る。
数週間前に会っているが、どことなく凛々しくなった気がする。
常連さんは取っ組み合うように彼をホールドする。
体の出来具合を確認した常連さんは脚の筋肉を賞賛する。
常連さんの勢いは止まらず、質問攻めにして彼を困らせるw
女将さんは慌てるが、男連中ならばこれは"普通の"男の洗礼だろう。

とんかつはできあがり、秀ちゃんにより配膳される。
食べる。

赤身は程よい固さで歯を受け入れ、小気味良く咀嚼できる。
噛むごとに旨みが結実する液体が溢れる。
やはり私の豚だ…
口に入れた瞬間に旨みで笑みがこぼれる。

脂身は軽く融けて甘い香りを放つ。
口の中で瞬間的に融ける感覚はおもしろい。
甘い香りは私を幸せの世界へ隔絶する…

私の豚は今日も絶好調だ。
愛して止まないこの豚との再開を望む。
2,300円、今日もごちそうさまでした。

阿波の金時豚(2021/05/21)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
幸せへの近道
2021/05/21 20:34
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