今年とんかつ栄ちゃんで限定とんかつとして食べた豚を振り返る

初登場した豚は3つと、意外に少ない。 これらはマスターがとんかつとして提供する豚なのですべて旨い。

これらの中でもキントア豚は特別な思いがある。
マスターは生産者のオテイザさんに会うためにフランスを訪れ、オテイザさんもマスターの招きでとんかつ栄ちゃんを訪れた。
その夕べに私も参加して、オテイザさんの人柄に感激した。
もちろんキントア豚もすばらしく、地球の財産と言える。
旨さに関して圧倒的な存在感を放つ王者なのだ。

年に約50回の限定とんかつがある。
上記の3つ以外はすでに登場した豚である。
改良を絶えず重ねている生産者は並々ならぬ愛がある。
その愛を受けた豚は旨い。

しかしそれで安泰というわけではない。
キントア豚という王者を知った今、日本の豚の立ち位置が気になる。
他の豚と差別化できる個性を持った豚が一層求められる。
私は腸内フローラにその答えがあると予想する

今年は豚の生産者を知る年だった気がする。
マスターが伝道師となり、マスター自身の経験や生産者からの情報を広めたからだ。
正しい情報と知識があるから消費者は安心して食べられる。
消費者と生産者との距離を縮めたマスターの功績は大きい。

最近ではマスターは流通にも気を配る。
屠畜場の場所が限られるため、配送に時間がかかることがあるからだ。
豚の質のためならなんでもするマスターの姿勢に感服する。
私が座右の銘とする旨さに流儀なし、ただ最高を求めてできることをすべしを体現しているかのようだ。

生産者の愛を受けた豚を最高の状態でとんかつにする…これはマスター流の愛だ。
そして、とんかつ栄ちゃんで起きることはすべてマスターの演出だ。
マスターと女将さん他、皆さんに感謝だ。
今年は秀ちゃんという弟子も入った。
その意味でも来年もとんかつ栄ちゃんは楽しみである。
とんかつ栄ちゃんは今年で25周年を迎えたが、その進化は止まらない。

来年からメニューの一部がなくなるという。
主力のメニューに注力するというのがその理由だ。
今日はチーズしそ巻ロースかつを最後ということで食べてきた。
豚汁にはキントア豚が入るうれしいサプライズがあった。
食べ終わってからチーズしそ巻ロースかつを惜んでいると、マスターからこれはメニューに残ると知らされてのけ反ったw
チーズしそ巻ロースかつは来年も食べられますw
2015/12/29 13:53
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