とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は今帰仁アグー(16回目)

昼の部に伺う。
マスターは私に肉を見せる。
鮮やかな赤身が印象的だ。

マスターとの会話を楽しむ。
ニュースは新型肺炎のニュースに関連するものばかりだ。
豚は豚コレラ改めCSFやASFの脅威があるが、それらに罹患すれば殺処分される。
私がコロナウイルスにかかれば殺されると妄想すると複雑な気分になる。
脅威を生き抜いた種が残る…それが自然界だ。

とんかつができあがる。
まず香りを楽しむ。
揚げたての華やかな香りに加えて、気のせいか、他に心が踊るような良い感じを受ける。

赤身を食べる。
旨みは気品に溢れる。
あの鮮やかな赤身は富の象徴のような赤いベルベットになぞらえる。
気品だけでなく、旨みの濃さも主張する。

脂身は口に入れてからの舌ざわりを楽しむ。
ぷるるんと時間を忘れて楽しんでいたいw
脂は融けて優雅に香る。
幸せのため息を出しながら満足に浸るw

野菜フライの野菜はオクラとにんじんだ。
にんじんのフライは初めてだ。
断面の鮮やかな黄みの赤は皿に彩りを添える。
全体に熱が通り、柔らかく、そして甘い。
フライは究極の蒸し料理の本領を野菜にも発揮する。

人も豚も脅威に脅かされている。
この豚をごちそうさまと言って食べられなくなる日が来ないことを祈る。
4,000円、今日もごちそうさまでした。

今帰仁アグー(2020/02/28)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→しっかり
メモ
気高く生きる
2020/02/28 13:43
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