とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は大山ルビー

限定とんかつの勢いがつき始めたころ、この豚は登場した。
今も旨い豚で狂喜乱舞する私はこの豚でも大いに興奮した。
私はこのブログを数ヶ月で飽きると思っていたが、備忘録の役割として8年以上続く。
しかし大山ルビーの記録はなく、それ以前だった。
あれはいつの頃か…
先週の豚もそうだったが、同窓会に出席するかのように照れくさく感じる。

マスターから肉を見せていただく。
私の心を惹きつける白い脂身と赤身に入るサシに思わず美しいと声が出る。
うれしい再会だ。

コロナウイルスの影響は悪くなる一方で、秀ちゃんはフェイス・シールドを装着し、検温も実施する予定だと言う。
マスターが言うことを私なりに解釈すると、飲食業の使命は人の命を繋ぎ、安心と安全の場を提供することだ。
今まで飲食業は食中毒が戦う相手だったが、コロナウイルスもまた然りだ。
食中毒をその飲食業の使命を脅かすことと定義すれば、コロナウイルスも食中毒の原因だ。
マスターから絶対に食中毒を出してはならないという気迫を感じる。
食のプロフェッショナルの気概だ。

とんかつができあがり、秀ちゃんにより配膳される。
食べる。
懐かしさを感じる再会でなく、お前、変わったなーという感覚に近いw
テーブルに置かれたリーフレットに大山ルビーは大山赤ぶた(デュロック)とバークシャーを交配させた品種とある。
旨みがラッシュする。
脂身は融け方が良く、のびのびと深呼吸したくなるすばらしい香りだ。

この豚はソースにつけて化けるように変わる。
塩につければ赤身の旨みを引き出し、ソースにつければ別次元の旨みへ変わる。

魅力は、感じる側の私が変わればそれは変わり、相手が変わればまたそれは変わる。
昔に気づけなかった魅力か、私が知らぬ間に身につけた魅力か。
とにかく私に響く魅力のある豚だった。
2,350円、今日もごちそうさまでした。

大山ルビー

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
惚れる
2020/07/10 19:15
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