とんかつ栄ちゃんで今帰仁アグーの南国の塩麹焼きを食べる

マスターが命名した南国の塩麹焼きは前回の今帰仁アグーから始まった。
旨さをそそる名前に私はK.O.されたw
今回、私はこの南国の塩麹焼きで今帰仁アグーを食べる。
マスターは焼く前の肉を私に見せる。
肉はマスターが考案した観音開きされている。
脂身が赤身を取り囲む様は海に浮かぶ島や環礁のようだ。

肉が焼けるまでマスターと軽く話をする。
そしてできあがり、配膳される。
食べる。

旨い。
しかしただ旨いだけではない。
肉に魂が宿るような荘厳さを感じる。
塩麹のうまみで肉の深い旨みに命の輝きを見る。

少し焦げた脂身の香りは頭の中を駆け巡る。
すばらしい。

塩麹に加えられた柑橘系のほのかな酸味は全体の味を引き締める。
とんかつのソースと同じ役目だが、南国の塩麹焼きの場合はほぼ酸味のみで勝負するところが良い。

今帰仁アグーは、とんかつも良いが、南国の塩麹焼きも良いw


マスターは千葉テレビに出演するそうだ。
マスターは週替わりで扱う豚を変えるスタイルが評価されたと謙遜する。
しかし私の見方は違う。
食の研鑽に勤しむマスターを賞賛する人は多いはずだ。
私はマスターのその姿と今までの結果が評価されたと見る。

食の研鑽は旨さの追求でもある。
誰にも媚びず、誰にもおごらず、食の研鑽に勤しむのみである。

また、豚の前では人はみな平等である。
豚は食べる人を選ばない。
それなら私は誠心誠意食べたい。

生命にかかわることは常に真剣勝負である。
2016/10/01 19:05
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