久々にロースしそ巻きかつを食べる。
熱で柔らかくなったチーズとスライスされたロースの相性は良い。
気づけば2013年は数日で終わる。
今年もすばらしい豚に出会った。
最も感動したのは
純粋サドルバックだった。
特にこの脂身でこの世のものとは思えないほどの至福の時を得た。
実は食べている間はなぜか水の中で青く煌めく宝石を思い描いていた。
水は融けた脂として、甘く純粋な味は宝石として象徴されたのだろう。
他にも個性的な脂身を持つ豚は多かった。
雪室熟成黄金豚を食べたときはマーガリンのようで軽やかな味に驚いた。
うつくしまエゴマ豚の脂身も変わった味だが旨かった。
赤身で感動したのは
サンライズ黒豚だった。
千葉の黒豚で味はすこぶる良く、他の黒豚とは別次元の旨さがあった。
食べた当時に重厚と表現した味は黒豚が本来持つ基礎部分の味だろうか。
味に安定感があり、とにかく旨い。
虹の豚と
プレミアム加藤ポークは旨いだけでなく赤身と脂身のバランスが良かった。
満州豚のように原種そのものまたは原種に近い豚、
柏幻霜ポークや
藏尾ポークのように完成された豚、
飛騨旨豚のように回を重ねる度に旨さが増す進化中の豚、さまざまな豚がいた。
しかしすべてはマスターの目利きと調理の技がなければ享受し得ない。
マスターとマスターをサポートする女将さんや従業員の方々に感謝…
2013/12/27 23:02