2014年にとんかつ栄ちゃんに登場したとんかつを振り返る

新春第1回目は石見ポークだった。
こってりとあっさりの中間の味で、誰もが喜んで食べられるとんかつである。

気取らずに食べられる意味で、恋する豚香り豚恵那山麓寒天豚も良かった。

サチク麦王は味にキレがあるのが印象的だった。
元になったサチク赤豚の印象は悪くなく、進化系のサチク麦王も好感が持てる。

私が好む濃い味の豚は大いに健闘した。
初登場の南信州幻味豚上野村いのぶたの力強い赤身の味に魅了された。
阿波の金時豚は私が愛する豚の筆頭である純粋サドルバックに並ぶ。

今帰仁アグーはその存在が人の文化的な営みの原点を知らしめる。
文化の中の豚を実践する高田さんに敬服した。

従来からの豚も負けてはいない、というよりは負けられない。
それほど最近の豚のレベルは高い。

しかしすべてが良過ぎると、がんばる養豚家を見過ごす恐れはある。
飛騨旨豚は登場回数を重ねるごとに旨く進化してきた。
それはマンガの主人公がだんだん強くなるのと同じで、おもしろいのだ。
やる気のある養豚家を支援するプログラムがあれば、私は喜んで参加する。
すばらしい養豚家・養豚家の卵を発掘する喜びもあるだろう。

今年もマスターと女将さん、従業員の方々に感謝する。
来年はどんな豚がやってくるのだろうか。
とんかつ栄ちゃんの干支は何時も"亥"である。
2014/12/27 15:01
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